高橋 綾香(たかはし あやか)さん
勤務先:有限会社珍田建設
所属:土木部
勤続年数:5 年
高橋さんに聞いてみました
■入社前の経歴や入社の経緯を教えてください
珍田建設に入社する前は地元を離れ14 年ほどエステティシャンとして働いていましたが。地元に戻って暮らすことになり、これを機に転職を考えていました。
エステティシャンを続けることも考えましたが、この仕事に自分なりの満足度を得ていたこともあり、転職を機に別の職業に挑戦してようと様々な職業を調べていました。求職中、小中高と陸上部を共にした同級生の珍田専務と偶然出会い「珍田建設で求人しているので働いてみないか。建設業は色々な仕事の種類もあり性格に合うと思うよ」と、わたしの性格をよく知っている専務から声を掛けられ、なぜか珍田建設で働くことに腑に落ちたことがきっかけとなりました。
■仕事や働く中で大切にしている価値観を教えてください
まずは嫌がらずにやってみることを大事にしています。もちろんモチベーションが上がらないときもあります。暑さ寒さで体力的に厳しい現場仕事では「これはエクササイズだ」と捉える工夫をするなど、仕事の中の楽しさを必ず一つは見つけることを心掛けています。
また、目標を持ちチャレンジすること、そのチャレンジを楽しむことを大事にしています。エステティシャンとして働いていた時も、就活のときに見た採用パンフレットに掲載されていたエステティシャンの先輩の3 年後・5 年後のキャリアプランに憧れ、そのプランに追いつき追い越す目標を立て夢中で勉強し、資格や社内級も取りましたし、現場代理人として、今の仕事にも目標を立ててチャレンジしています。
■工夫が生きたと感じる仕事のエピソードを教えてください
最近では、ガードレールを新しく設置する工事で感じる出来事がありました。
その現場は夜間も交通規制をする必要があり、事故を起こさないことを第一の目的として、現場をいつもより明るく照らし、矢印板も目立つよう設置して片側交互通行にしました。「どこまで照らす必要があるか。どれだけわかりやすく矢印板を置くか」などを、当初はわたし一人で悩んでいました。そこで社長や社内でアドバイスを求め、安全第一で考えた手当をして無事故で工期を終えることができました。結果、発注元の担当者からもその工夫を褒めていただけました。一人だけで考えた工夫ではなく、社内のアイディアと工夫が生きたと感じる仕事でした。
■仕事のやりがいについて教えてください
現場が完成して良かった、便利になったという声を聞けたときは、仕事のやりがいや達成感を得られます。最近では、3D図面作成に新たに挑戦した時、最初は図面を作成するソフトの操作がわからず苦戦しました。今この図面作成をすることに意味があるのかを考えることもありましたが、試行錯誤を繰り返し最終的に完成させたときの喜びは言葉では表せないものでした。
この作業は、将来的に必要になる作業ですが、まだ現場では重要となる部分ではないため、自己満足に近くなりますが、とても貴重な経験でした。
■仕事と家庭や子育てとの両立にどのような工夫をしていますか
このバランスをとることはやはり難しさがあります。家庭を重視すると仕事がおろそかになり、仕事を重視すると家庭に目が向かなくなることがあります。前職では仕事が忙しく家庭をケアできない部分に対しはファミリーサポート事業を利用し、できる範囲を自分ですることでバランスを図っていました。
仕事を頑張れば頑張るほど、子どもと過ごす時間が減ってしまうためどちらを優先すべきか悩んだこともありましたが、ただ一緒に過ごす時間だけでなく密度も大切だと気づきましたので、忙しい中でも楽しい時間を一緒に過ごすことを心掛けています。
仕事に全力で取り組む姿勢を子どもたちも応援してくれますし、その姿を見せることで子どもたちにも自立心が芽生えてきたと感じます。育休・産休制度は、前職で利用しましたが、エステティシャンという仕事柄、担当のお客さまがいるため長期間休むことができませんでした。仕事を辞めてしまおうと葛藤したこともありましたが、仕事が好きだったので歯を食いしばって頑張るとその先に明るい未来があると思いこの時期を乗り切りました。もちろん人により仕事を辞める選択肢を選ぶこともあっていいと思います。ですが、わたしは仕事が好きで、続けることを選んだので、仕事と子育てのバランスをとる大変さを10 年・20 年後に頑張って良かったと振り返りたいです。
■仕事の将来ビジョンを教えてください
建設業はまだ5 年目ですので、将来のビジョンはまだ漠然としています。しかし初めて経験する仕事だからこそ、目の前の仕事に集中して着実にスキルアップしていくことが重要だと考えています。職場には様々なスキルや経験を積んだ人がいますが、この仕事を頼みたい、任せたいというシーンで「綾香さんにお願いしたい」と思ってもらえる信頼を得たいです。
■チームワークで大切にしていることを教えてください
一人ひとりの良いところを見つけることを意識しています。現場をまとめる立場になると出来ていないことに目が行きがちですが、それではメンバーの成長を促すことも、チーム全体の士気を高めることもできないと考えています。それぞれの長所に目を向けると適材適所で配置する参考になります。また、感謝を言葉にすることも大切にしています。当たり前で見過ごしがちな部分にも「ありがとうございます」と感謝を言葉にして伝えることで円滑なコミュニケーションが図れると考えています。
■珍田建設の魅力を教えてください
色々なことに挑戦させてもらえる環境があります。家族のように何でも話せる雰囲気があり、楽しそうと感じたことやアイディアなどを取り合ってもらえます。また、仕事はもちろん何かをやろうとしたときに、まとまりを感じられる仲間がいることも魅力です。
■この会社で成長したチカラを教えてください
複合した仕事をこなす力が身に付きました。前職のエステティシャンの仕事は、コースが違ってもお客さまに合わせ施術するため、基本的に同じルーティンの繰り返しでした。今の仕事では、現場監督としての事務、現場管理、資材発注、写真撮影など、様々なタスクを並行して進める必要があり、限られた時間の中で効率的に仕事をこなす必要があります。優先順位をつけることや段取りを事前に考えることを日々実践することで、その力が身についたと感じています。
■就職活動やこれから社会に出る学生へアドバイスをください
就職を考えるにあたり、多くの職業の選択肢を考えていくことが大切だと思います。現代はスマートフォンひとつで簡単に情報収集ができる時代です。料理というひとつのワードを調べても様々な仕事が見つかります。だからこそ幅広い視野で情報収集して選択肢を広げてください。
就職したあとも、自分が選んだ会社や仕事だからこそ満足するまで頑張ってみてください。仕事には楽しさや大変さがもちろんありますが、1年同じ仕事をしただけでその仕事のやりがいが全て理解できることはありません。ですので、5 年、10 年と長い期間で物事を捉えてみてください。自分が選んだ職業に納得できたときに、更に上ステップへの挑戦やキャリアアップの転職を選ぶこともできる時代ですので、まずは自分が選んだ会社や仕事で頑張ることが大切だと思います。
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取材:鈴木里奈
取材日:2024.03.05
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