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執筆者の写真鈴木里奈

幸せを感じられる企業を目指す

珍田正輝(ちんだ まさき)さん

有限会社珍田建設 代表取締役

勤続年数:22年



珍田社長に聞いてみました!


■入社の経緯を教えてください

建設業界は学生時代から志望していた進路でしたので工業高校の土木科へ進学し、卒業後は業界に必要な知識が学べる専門学校で、建設や測量、業界で必要なIT技術などを学んでいました。

ある日、父から「CALS/EC※というシステムを知っているか?」という電話がありました。詳しく話を聞くと、このシステムの導入にあたり、システムを扱える人材を探しているとのことでした。「知っているなら戻って来い」。この一言が珍田建設に入社することになる出来事でした、すでに別の企業への就職が内定して、そこでいろいろ学ぼうという気持ちもありましたが、いずれ家業を継ぐと決めていましたので、時期が早いか遅いかの違いだけだと考え、最終的に珍田建設で働くことを決断しました。

※CALS/ECとは、「公共事業支援統合情報システム」の略称であり、従来は紙で交換されていた情報を電子化するとともに、ネットワークを活用して各業務プロセスをまたぐ情報の共有・有効活用を図ることにより公共事業の生産性向上やコスト縮減等を実現するための取り組み


■経営の中で大事にしている価値観を教えてください

取り組む事業では『人のためにならないことはやらない』という価値観があります。

仕事や事業としておこなうには、まずそれが人や地域の役に立つことであるかどうかという判断軸で仕分けしています。ミニチュア集めが趣味ですが、これは集めたいという自己欲求を満たすだけの行為で人や地域の役に立つことはありませんので個人の趣味の領域としています。


■経営者としてどんなときにやりがいを感じますか

社員がいきいきと働いている姿を見たときです。仕事が忙しく大変な状況で壁にぶつかり苦しんでいる姿を見ると、心が折れてしまわないか心配になることもあります。ですが。そこで諦めずに奮闘して、無事に完成したと喜ぶ姿を見ると自分事のように嬉しくなります。

経営者として各々の社員が仕事にどのような気持ちで取り組んでいるかの全て把握することは難しいですが、社員が将来も含めて幸せを感じ、珍田建設で働いて良かったと思える会社づくりに取り組んでいます。この部分を感じ取ってくれていれば嬉しいです。会社としての成功も重要ですが、それ以上に社員が目標を達成したときに共に喜べることが経営者としてのやりがいです。



■社員にはどのようなやりがいを感じてほしいと思いますか

仕事のやりがいは人によって様々です。完成した現場を見てやりがいを得る人もいれば、誰かのために役立つ仕事だと思うだけでやりがいが湧いてくる人もいると思います。

ですが「ありがとう」という感謝の言葉を期待して仕事をすることと、結果として感謝の言葉がいただけた仕事は大きく違うと思っています。前者は、誰かに感謝されたいがために行う仕事という「受動的な姿勢」です。一方、後者は、目の前の課題に真摯に向き合い、自発的に行動することで、結果的に感謝されるという「能動的な姿勢」です。目の前の課題に全力を尽くし、本質的なやりがいを見出してほしいです。


■代表になる前となった後で変化した考え方を教えてください

代表になる前は責任感が薄い部分がありました。仕事がスムーズに進むための効率化を優先していたのですが、代表になってからは、社員の安全や健康を第一に考えるようになりました。父である会長が常に言っていた「安全第一」の言葉の意味を、ようやく理解できました。会社や自分の利益よりも、社員の幸せを優先するようになったことが大きな変化です。

会社を成長させたいと思っていますが、ただ規模を拡大したいということではありません。事業として地域に貢献する。それには多くの社員が必要になる。結果として会社が成長している状態が理想です。会社が大きくなれば働く人たちの幸せも大きくなることが重要ですし、経営者自身が幸せになることも大切だと考えています。不幸な経営者を見ている社員が会社や自分の幸せな未来を感じることはできません。この会社で働けば幸せになれると感じてもらえる会社を目指していきたいです。



■学生時代に経験しておいた方がいいことなどアドバイスをください

アルバイトをして働く経験をしてください。就職して生活のために働く前にアルバイトを通して、何のために仕事をするのかを自分に問いかけることで、様々な仕事の捉え方が見えてきます。

学生時代のアルバイトは失敗が許される貴重な機会ですから、働く経験を様々積んでください。その経験は自分の将来にどう繋がるかわからないので、まずは興味のある分野に飛び込んでお金を稼ぐ意味などを考えてみてください。

社会人として働き始めると忙しさで時間や気持ちに余裕が無くなり、生活や収入のために働く目先のことに目が行き、何のために仕事をするのかを考える時間や余裕も減ってしまうので、学生時代のアルバイトで働く価値観を養ってください。


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取材:鈴木里奈

取材日:2024.03.05


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