ゴミを減らし笑顔を増やしたい
取材:ニシヅカナオ
取材日:2022.02.28
事業定義の「ふるさとの幸せ創造業」には、経営者の想いが込められている。創業前、グループ会社の小野建設社長(クリーンカンパニー現社長)は、建設業が衰退する危機感を抱いていた。また、創業前は不法投棄が問題視され、ニュースでも多く取り上げられた時代であったこともあり、不法投棄を無くし地域を綺麗にしたいと考えていた。加えて地域に産廃(産業廃棄物)処理業者があれば、リサイクル関連企業の誘致につながるのではないかといった考えもあった。会社設立にはこのような背景がある。
現在事業は、中間処理・最終処分・収集運搬の3本を柱とする。中間処理では、産廃をリサイクル加工し、燃料や原料として資源をリサイクルしている。瓦礫、ガラスなど産廃を埋める最終処分場には、汚染物質に対する防壁を備えており、汚染物質が漏れ出だす不安のない設備を有している。収集運搬では暮らしの中で発生するゴミを収集することで生活の歯車として地域を支えている。更に学校や企業から空き缶などを収集し資源のリサイクルにも取り組んでいる。このような事業を通じ、ゴミに対する地域の不安や心配を取り除くことで、未来に続く地域づくりに貢献している。また、2年前には新たにリサイクルセンターも建設、研究や試作にも取り組み、新たなリサイクルの活路を見出そうとしている。
1.資源の循環、リサイクル
リサイクル資源の回収・加工に留まらず、プラスチックやビニールなどを油化する研究にも取り組み、さらなる資源のリサイクルを模索している。また、グループ会社間でも資源の循環に取り組んでいる。解体工事で出た木材の廃棄物をクリーンカンパニーでチップ加工し、いちご栽培をおこなうグループ会社こまち野のビニールハウスでボイラー燃料として活用する動きがある。
2.社内体制、仕事の頑張りが反映される仕組み
社員が得た情報から解体工事に繋がった場合は工事費から一定のリベートが支給される仕組みがある。有給を除き、精勤した欠勤した社員には手当があるなど、頑張ったことがダイレクトに反映される仕組みもあり、社員のモチベーションアップが図られている。また、重機操作の資格など、業務で必要な資格取得の際は、試験費用を会社が負担する制度があり、社員のキャリアアップをサポートする体制もある。
3.わきあいあいとした職場、イベント多数あり
社員間の親睦としておこなわれるバーベキューやグランドゴルフ大会、場内の花植えや周辺の草刈り、会社への重機や道具の買い替え提案、講演会の開催など、顧客サービスと社内親睦、場内の環境とコミュニケーションの向上、経営指針の実践を目的とした委員会活動に、社員それぞれが協議や実践で関わることで、意見やコミュニケーションが活発に生まれる職場環境がある。
企業情報
社名:株式会社クリーンカンパニー
事業内容:産業廃棄物収集運搬業、一般廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業
設立:1992年 3月
代表者:代表取締役 小野雅敏
従業員数:36名
本社所在地:秋田県雄勝郡羽後町新町字最上山7-1
処分場所在地:秋田県雄勝郡羽後町新町字大又29-2
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