地域をリードする企業へ
取材:沖郷平
取材日:2021.09.09
光学分野・通信分野・パワーデバイス分野で使用されるガラス材や結晶材の基板の研磨を受託加工されている。原子の構造レベルまで平らに磨き上げる研磨技術とそのノウハウを自社の強みとされ、県内外や海外のお客様の要望に合わせ、満足度の高い加工技術を提供している。また、受託評価や試験・研究、加工コンサルティングといった技術サービス、研磨関連資材、装置の販売もおこなうなど、自社の強みを生かした開発支援も行い、自社の発展だけに留まらず、他社の発展を後押しする地域のリーディングカンパニーを目指しておられる。
地域に支えられていることへの恩返しや地域に人材を留める動きの一環として、地域の子どもたちへ向けたキャリア教育にもチカラを注いでいる。やりがいを持ち、楽しく働く大人の姿を見せることや海外とも取引している会社の存在を知ってもらう機会を職業体験や企業見学の受け入れなどで提供されている。
社長様の「私に関わる人をHappyにしたい」という理念のもと、抜本的な働き方改革が進められており、経営者と従業員、従業員同士が家族のように楽しくコミュニケーションを取り、一丸となって仕事に取り組むとても温かい雰囲気のある企業であり、斉藤光学製作所に関わる全ての人が幸せになる会社を目指しておられる。
1,単なるモノづくり企業ではない
受託加工だけに留まることなく、45年間積み上げてきた研磨技術をコンサルティングとして提供する技術サービスをおこなっている。他企業へコンサルティングをおこなう中で、新しい技術や材料の情報などを交換することでお互いの更なる発展へ繋げておられる。既存の技術に囚われず、自社の技術を惜しむことなく提供することで最新の情報を吸収する開発型のモノづくりに取り組んでおられる。
2,社員一人一人の人生満足度向上に注力
社員第一主義を掲げ、一人ひとりの人生を豊かにする取り組みをおこなっている。
社員のプライベート時間の充実を図るため年間休日を増加させたり、子育て世代の負担軽減のため保育費を会社が7割補填する保育手当を導入されたりと、具体的な施策を打ち出しておられる。また、社員のモチベーションや幸せ度を上げるための面談を年1回実施するなど、より働きやすい環境作りを目指している。
3,中小企業ならではの自由さと挑戦できる会社風土
部署内で与えられた役割だけでなく、部署を飛び越えた改善提案や会社の価値につながる取り組みを会社として応援されている。社員の挑戦意欲を後押しする制度として、それぞれの取り組みをプレゼン発表して表彰する『SAITO AWARD』を3年前に導入されている。優秀な取り組みをされた方には金一封が贈呈され、会社として社員がチャレンジする価値をつけ各々の主体性を引き出されている。
企業情報
社名:株式会社斉藤光学製作所
事業内容
光学分野・通信分野・パワーデバイス分野で使用されるガラス材や結晶材の基板の研磨加工受託、
自社の研磨品は高平坦な平面加工であることが強みであり、カメラフィルターガラス、測量機のカバーガラス、通信分野で使用されるデバイスの基板等に使用されています。
下請け的製造業モデルの受託加工のみならず、当社が培った研磨技術をオープンイノベーションの考え方で広く公開し、受託加工のみならず技術コンサルティングも行っている。
設立:1977年
従業員数:63名
代表者名:代表取締役 社長執行役員 齊藤大樹
所在地:秋田県仙北郡美郷町本堂城回字若林118-3
Comments