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執筆者の写真藤本真綾

農業組合法人こまち野

地域おこしの一役を担う観光農園

取材:藤本真綾

取材日:2021.03.09

いちごの栽培をおこなう農業組合法人こまち野は、いちご狩り施設としては東北最大級の規模を有しておられます。「農業で羽後町を元気にしたい!」という想いから平成19年に設立され、化学農薬の使用を最小限に抑えた、人にもいちごにもやさしい栽培をおこなっています。いちご狩りの魅力は完熟いちごを食べられること。とても甘くて絶品ないちごを来場者に食べていただけるよう創意工夫をされています。

また、慈善活動として、毎年地元の中学生の高校受験一発合格祈願に”合格いちご(1号)”を贈られるなど、地域の子どもたちを応援されています。

うご野いちごちゃん・うご野あきひめちゃん という独自のキャラクターを用いたブランド戦略を展開し、現在は栽培規模拡大を目指して動かれています。

「町がいちごの里となる」「いちごで町を明るくしたい」といった、キラキラした想いを胸に、従業員の方々が一丸となって働かれる温かみある企業です。







1.東北最大級のイチゴ狩り施設

いちご狩りができるハウスは600坪、来場者数は年間1万人以上。県内はもちろん、遠くは仙台市や青森県から来場されるお客様がいます。インバウンドの観光ツアーにも組み込まれることがあり台湾やタイの海外のお客様が訪れることもあります。また、いちご狩りのハウス以外に、100坪ハウス5棟、75坪ハウス3棟を有し、いちご狩りのオフシーズンは加工用のいちごを栽培し地元のケーキ屋などへ出荷しています。高設栽培を用いており、お客様はもちろん従業員にとっても収穫作業がしやすい工夫も施されています。



2.こまち野オリジナルの萌え系キャラ!

イラストレーターの西又 葵(にしまた あおい)さんが描かれたオリジナルの萌え系キャラクター”うご野いちごちゃん” “うご野あきひめちゃん”が存在します。このキャラクターは、小売用に販売される商品のパッケージに用いられ「このキャラクターと言えばこまち野だよね」と、今やブランドのロゴにもなっています。こまち野の知名度もキャラクターのおかげで上がり、従業員の方々からやお買い求めいただく方々からも愛されています。



3.いちごで羽後町を元気に!

冬場の冷え込みが厳しい秋田県で、いちごの栽培をおこなうには、ハウスを温めるための燃料代も多くかかります。このような環境下で従業員一丸となって品質を上げるための試行錯誤を繰り返してこられました。努力の甲斐あり、今では、秋田県でいちごを栽培するという意外性や萌え系キャラクターがいる話題性など多くの要素が合わさって、アミューズメントパーク的施設として多くの人に愛されています。「こまち野が盛り上がることで、町全体も盛り上げたい!」という熱い想いを持たれた、町を支える重要な施設です。



企業情報

社名:農業組合法人こまち野

事業内容 :いちご生産・販売・観光農園(いちご狩り)

設立:平成19年10月1日

従業員数:6名

代表者:佐藤金太郎

所在地:秋田県雄勝郡羽後町南野44番地

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